はい,おはようございます(_ _) あるいは こんにちは(_ _)
チームごとの質問項目は選定できたと思います。
本日は,チームごと質問紙を作りましょう。
こんな感じです。Microsoft Excelで作るのが好きな方もいますが,画面上に表示された通りに印刷されない……という大きな問題があります。今回は,Microsoft Wordの表で作成してもらいます。
授業の一環として行っているため,調査する研究者(調査の主体)は,指導教員の金敷が負います。
また,調査協力者(被調査者)については,甲子園大学の大学生のみとします。したがって,対面授業開始までに印刷し,対面授業開始後に,実際にみなさんに配布して回収してもらいます。データ数(有効回答数)100以上をめざします。
まず,1枚目は,調査依頼や年齢・性別を記入する欄から構成されていることが多いです。これを「フェイスシート」といいます。ご覧のように,調査の目的,調査を依頼するお願い等を書きます。そして,年齢・性別を訊きます。社会的性別(ジェンダー)については,「その他」等の選択肢も入れておきます。
次に,紙面の都合上,同じページにチームで考えた質問を5問入れます。ここまで1枚に入ります。
2枚目以降は,ご覧のように,チームごとに割り当てられたテーマの尺度を作成します。理屈がわかれば簡単なのですが,本年度のテーマの尺度は,問題数が多いものもあるため,3ページまで使う必要があるチームもあります。3ページまで使うチームを例にあげて,質問紙の作り方を解説していきましょう。
1.最初に書式の設定
Wordファイルを新規作成すると,書式は……デフォルトとして設定した書式になっていますね。これを,まず設定しなおす必要があります。
フォントの設定をまず行うので,新規ファイルの中に,適当な文字列と改行マークを入れておいてください。
「ホーム」タブ→いちばん右の「選択」▼マークをクリックすると「すべて選択」が出てくるので,それを選びます。選択されたマークが出てきます。
同じく「ホーム」タブから「フォント」の右下にあるマークをクリックすると,フォントのダイアログボックスが立ち上がる。日本語用は「游ゴシック」英数字用は「Arial」サイズ「12」ポイントを選ぼう。(調査をする際に,明朝体を使うと読みにくいので,ゴシック体を使います。)
選んだら,ダイアログボックスの「既定に設定」をクリック。
「この文書だけ」を選択肢,OKを押す。(論文やレポート,すべての文書の書式を統一したい場合には,下の「Normal.dotmテンプレートを使用したすべての文書」を選ぶとよいです。以降,自分のPCでワードを立ち上げ新規作成した際に,すべて同じ書式になります。) ※わたしのPCはわたしの既定があるので,「この文書だけ」を選んでいる。
これで,このファイルについては,日本語入力すると游ゴシック12ポイントで表示され,英数字入力するとArial12ポイントで表示されることになります。
フォントを設定した後に,ページ設定します。ページ設定の後にフォント設定をすると,設定した文字数行数が変わってしまうからです。「レイアウト」タブ→「ページ設定」の右下の印をクリックする。「ページ設定」のダイアログボックスが立ち上がります。
ここでまず「余白」タブで余白の設定をします。やはり,文字数と行数を設定した後に余白を設定すると,設定した文字数行数が変わってしまうからです……。
今回は,レポートなどの書式よりも余白を狭くします。上下左右20mmにしましょう。「設定対象が「文書全体」になっていることを忘れずに確認してください。
次は,「その他」タブから,ヘッダー・フッターの設定をします。ページ番号を入れたり,ページ共通の見出しを入れたり,意外に使える場所なので,設定しておきましょう。
ここではヘッダー・フッターどちらも10mmに設定しておきます。
最後に文字数・行数の設定をします。「文字数と行数」タブから,「文字数と行数を設定する」を選択,文字数40,行数30を選びましょう。一般的に,1行内の文字数の字間はより狭い方が,複数行の行間はより広い方が読みやすい。後で設定を変えることは可能なので,行数には余裕を持たせておくとよいです。
ここでは,「既定に設定」をクリックせず,「OK」をクリック。※以降の文書も同じ書式にしたいならば「既定に設定」を押す。
書式設定ができました。ちょっと余白の感じが変わっているのわかりますか?
とりあえず ひとくぎり
<教科書>
小塩真司・西口利文(編) (2007). 質問紙調査の手順(心理学基礎演習Vol.2) ナカニシヤ出版