甲子園大学心理学部 授業

甲子園大学心理学部 金敷担当の授業をアップします。

心理学統計法1 第3回 (1)

はい,こんにちは(_ _)

2回目の課題のこたえは,Teamsにファイルをアップしておいたからね。

答えあわせしてね。

 

3回目は教科書第3章,統計データの集計にいきましょう。

数をかぞえて,表や図にまとめる。地味だけど,記述統計では大事なところだよ。

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統計法1 板書03-01

まずは質的データの集計について。

32ページの表3-1 単身勤労世帯における……について。

データは個人番号を除くと,2変数から構成される。そのうち,

 性別:名義尺度

 年間収入(の符号):順序尺度

となる。「年間収入」は個人年収の数値そのものではなく,年収を階級に分けて,数値を割り当てたものだ。だから順序尺度。

2変数が,いずれも質的データということになる。

 

この表のデータを集計しよう。

単純な話で,観測値の度数を数えるのだ。度数は頻度ともいうよ。

例えば性別だけだったら,教科書に書いてあるように,1個ずつ「正」の字を書いて数えていけばよい。

2変数を一挙に数えていくのならば,33ページの表3-2のように,2変数の組み合わせでマス目を描いて,その中に「正」の字を書いて数えていく。

1個カウントしたら,もとのデータにチェックを入れて,漏れやダブりがないようにするのが重要。

毎年思うのだが,数え間違う学生が結構多い。読み飛ばしたり,次の列の同じ数値に飛んでしまったり……編み物の目数を数えるよりは楽だと思うのだが。(といっているが,ボクも結構間違ったりするので,人のことはいえない。)

ちなみに心理学的にいうと,こういうイージーな単純作業はBGMがある方が,ないよりもエラーが減るようだ。

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統計法1 板書03-02

数え終わったら,数値(数字)に変換して統計表にあらわそう。

表のことを 度数分布表 という。2変数の場合はクロス集計表ともいう。33ページに性別1変数の度数分布表がある。2変数のクロス集計表は,問題3-1の課題なので,これは自分でやってみよう。

字は上手でなくてもよいので,数字が読み取れるように,はっきりと書こう。走り書きすると,読み取れないです。

 

とりあえず ここでひと区切り

 

<教科書>

稲葉由之  (2012).  プレステップ統計学Ⅰ:記述統計学 弘文堂

 

<文献>

山内光哉  (1998).  心理・教育のための統計法[第2版] サイエンス社 

 

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