おまけです。
偏差を,計算機で1個1個計算すると,けっこう面倒なんですが……
Microsoft Excelで計算する際には,コピペできるので便利なんですね。
できる学生はやってみてください。
ご覧のように,データを入力しました。
関数を呼び出して合計を計算します。
画面のようにnの数8で割ってもよいですし,AVERAGE関数を使ってもよいです。AVERAGE関数を使うときは,範囲指定を間違わないように。
こうですね。
偏差の計算をします。セルの参照としては,色が変わっているところになるわけですが,あとでコピペをするため,引く数(平均値)がズレないように,「$」マークを入れて,絶対参照します。
オートフィルという機能を使って,コピペしましょう。
合計のところをオートフィルでコピペします。
偏差の和が0になることを確認できました。
偏差を2乗します。「^」という記号を使います。キーボードの右上の方にあるよ。どこにあるかは探してね。
同じようにオートフィルでコピペします。ここでの式は相対参照なので,セルの計算元がズレます。
合計をさらにコピペします。これで偏差の2乗和が計算できます。
分散はnで割ります。平均値のところに計算してもよいですが,ちょっとずらしましょうか。
データから直接に分散を計算する場合には「VAR.P」という関数を使います。
分散は小数点以下第2位まで表示しています。
標準偏差は「SQRT」関数を使いましょう。
データから標準偏差を計算する際には,「STDEV.P」関数を使います。
できました。数値の表示がおかしい場合,右クリックして「セルの書式設定」で,「表示形式」から「数値」を選び,小数点以下の表示桁数を調整しましょう。
本日はこれでおしまい。
ありがとうございました(_ _)
<教科書>
稲葉由之 (2012). プレステップ統計学Ⅰ:記述統計学 弘文堂
<文献>
山内光哉 (1998). 心理・教育のための統計法[第2版] サイエンス社