甲子園大学心理学部 授業

甲子園大学心理学部 金敷担当の授業をアップします。

心理学統計法1 第5回 (1)

はい こんにちは(_ _)

本日は教科書54ページから。

計算機を使い始めます~

いきなり難しくなった感じを受けるかも……でも,まだ たいしたことはないです。

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統計法1 板書05-01

度数分布表やヒストグラムなど,データの1つ1つが,どの階級に位置づけられるか,その広がりのことを分布といいます。

分布の中で,中心の位置となるもの,分布の代表となる値─代表値─ともいいます,これについて今回は学びます。

 

1.平均値 (算術平均とも アベレージとも ミーンともいいます)

統計データの総和を,統計データの総数nで割った値です。

記号は,板書の通り,エックス・バー。

平均値は,分布の重心となる値(ヒストグラム等で,ちょうど重さが釣り合う位置)となります。

間隔尺度・比例尺度の代表値として有効です。

この計算式に関しては,後でもどってきます。

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統計法1 板書05-02

2.最頻値 (モードともいいます)

度数を数えた際に,もっとも度数の多い値を最頻値といいます。

記号はMoです。

名義尺度から比例尺度まで,どの尺度でも有効な代表値です。

いわゆる多数決で最多得票を得たもの,ということになりますね。

 

3.中央値 (メディアンともいいます)

板書の通り,「1つの得点の分布を度数の等しい2つの上下の分布に分ける,ちょうど中央に位置する値」のことです。人数をちょうど半分に分ける値,のことですね。

順序尺度から比例尺度まで有効な代表値です。

中央値の求め方は,次回の授業で紹介します。

 

とりあえず ひとくぎり 

 

<教科書>

稲葉由之  (2012).  プレステップ統計学Ⅰ:記述統計学 弘文堂

 

<文献>

山内光哉  (1998).  心理・教育のための統計法[第2版] サイエンス社

 

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