甲子園大学心理学部 授業

甲子園大学心理学部 金敷担当の授業をアップします。

心理学統計法1 第9回 (2)

つづきです。

前回の例題のデータで標準化を行ってみましょう。

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統計法1 板書09-05(前回の板書)

計算した標準偏差は上記の通りです。

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統計法1 板書09-06(前回の板書)

偏差の表も出ていますね。

さて,計算機のメモリボタンの出番が来ました。

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統計法1 平方根の計算

まず,標準偏差を計算しておきます。

16.485と入力し,ルート「√」ボタンを押します。

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統計法1 メモリボタンを押す

次に,メモリボタン「M+」を押します。「M」マークが計算機の表示につき,この答えが記憶されます。

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統計法1 オールクリアする

いったんオールクリアボタン「AC」を押します。表示に「M」マークが残っていますね。

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統計法1 偏差1つ入力する

次に,1番目の偏差を入力しましょう。1.65と入力した後に,プラスマイナスボタン「+/-」を入れると負の数が出ます。

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統計法1 メモリーリコール

除算記号「÷」を入力した後に,メモリーリコールボタン「MR」を押します。ご覧のように,先ほどの平方根が呼び出されます。

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統計法1 イコールを押すと標準化z値が出る

モリーリコールボタンで呼び出したら,イコールボタン「=」を押します。そうすると,1番目のデータの標準化された値が出てきます。

小数点以下第2位まで出すと,-0.41ですね。

これが終わったら,オールクリアボタンを押して,同じように2番目の偏差を入力しましょう。そして,同じ要領でMRボタンを押して割り算しましょう。

メモリをクリアしたいときには,MRボタンで呼び出した後に,メモリークリアーボタン「MC」を押すとメモリが消えます。

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統計法1 Excelでの計算

Microsoft Excelで計算する場合。「z値」の見出しを作りました。

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統計法1 ここも絶対参照する

偏差を標準偏差で割るので,ご覧のように,分母になる標準偏差のところは「$」マークを入れて絶対参照にしておきます。

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統計法1 あとはオートフィル

残りはコピペ。オートフィルすればできあがり。

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統計法1 ご覧の通りです

できました。

計算機とMicrosoft Excelと,どちらでも標準化の値を算出できるとよいと思います。

 

それでは。本日はこのへんでおしまいです。

ありがとうございました(_ _) 

 

<教科書>

稲葉由之  (2012).  プレステップ統計学Ⅰ:記述統計学 弘文堂

 

<文献>

山内光哉  (1998).  心理・教育のための統計法[第2版] サイエンス社

 

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