つづきです。
前回の例題のデータで標準化を行ってみましょう。
計算した標準偏差は上記の通りです。
偏差の表も出ていますね。
さて,計算機のメモリボタンの出番が来ました。
まず,標準偏差を計算しておきます。
16.485と入力し,ルート「√」ボタンを押します。
次に,メモリボタン「M+」を押します。「M」マークが計算機の表示につき,この答えが記憶されます。
いったんオールクリアボタン「AC」を押します。表示に「M」マークが残っていますね。
次に,1番目の偏差を入力しましょう。1.65と入力した後に,プラスマイナスボタン「+/-」を入れると負の数が出ます。
除算記号「÷」を入力した後に,メモリーリコールボタン「MR」を押します。ご覧のように,先ほどの平方根が呼び出されます。
メモリーリコールボタンで呼び出したら,イコールボタン「=」を押します。そうすると,1番目のデータの標準化された値が出てきます。
小数点以下第2位まで出すと,-0.41ですね。
これが終わったら,オールクリアボタンを押して,同じように2番目の偏差を入力しましょう。そして,同じ要領でMRボタンを押して割り算しましょう。
メモリをクリアしたいときには,MRボタンで呼び出した後に,メモリークリアーボタン「MC」を押すとメモリが消えます。
Microsoft Excelで計算する場合。「z値」の見出しを作りました。
偏差を標準偏差で割るので,ご覧のように,分母になる標準偏差のところは「$」マークを入れて絶対参照にしておきます。
残りはコピペ。オートフィルすればできあがり。
できました。
計算機とMicrosoft Excelと,どちらでも標準化の値を算出できるとよいと思います。
それでは。本日はこのへんでおしまいです。
ありがとうございました(_ _)
<教科書>
稲葉由之 (2012). プレステップ統計学Ⅰ:記述統計学 弘文堂
<文献>
山内光哉 (1998). 心理・教育のための統計法[第2版] サイエンス社