甲子園大学心理学部 授業

甲子園大学心理学部 金敷担当の授業をアップします。

心理学統計法1 第10回 (2)

つづきです。

四分位範囲にもとづいたグラフを紹介します。

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統計法1 板書10-03

絵柄の通り,箱ひげ図といいます。

描き方は,まず四分位範囲を箱として描きます。従属変数の軸に対して垂直な線(ここでは横線)は,いちばん下の横線(四角形の底辺)が第一四分位,いちばん上の横線(四角形の上辺)が第三四分位,真ん中に横切る横線が第二四分位,として示されます。

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統計法1 板書10-04

次に,ひげを描きます。ひげの長さは,四分位範囲Qの1.5倍の値の範囲内にある,いちばん遠くにある観測値までです。値の小さい方の下限がマイナスの値になる場合には0までひげを伸ばします。

※観測値まで,というところを間違えやすいです。注意しましょう。

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統計法1 板書10-05

最後に,ひげの範囲の外にある,外れ値を○で描きます。すべての外れ値を描くこと。

箱ひげ図も,今回の課題(教科書の問題)にありますので,実際にやってみてください。

 

それでは。本日の授業はここまで。

ありがとうございました(_ _) 

 

<教科書>

稲葉由之  (2012).  プレステップ統計学Ⅰ:記述統計学 弘文堂

 

<文献>

山内光哉  (1998).  心理・教育のための統計法[第2版] サイエンス社

 

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