甲子園大学心理学部 授業

甲子園大学心理学部 金敷担当の授業をアップします。

心理学統計法1 第4回 (1)

はい。こんにちは(_ _) 

4回目はじめましょう。教科書42ページ。 

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統計法1 板書04-01

図 Figureの扱い。グラフ・画像・イラストなどをレポート・論文に入れる際には,図となります。図もレポート・論文の最初から通し番号をつける。

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統計法1 グラフの例(教科書45ページ)

板書だけではわかりにくいので,教科書のグラフの例を掲載しました。 

(1)図の題目は,図の下(いちばん下)に書く。

(2)グラフの軸は,独立変数側の軸,従属変数側の軸があります。例の通りに,独立変数側の軸には変数名などを書き,従属変数側の軸は指標の単位を書きます。

(3)凡例 はんれい と読みます。どの色・印が何を示しているかを記述したものです。

(4)統計データの出所・出典,注などを図の下に記します。

図に関しては,意外に,この決まりごとを守れないものが多いですね。特に,Microsoft ExcelPowerPointでグラフを作ると,デフォルトの設定で図のタイトルが,図の上に設定されてしまうため,そのまんま掲載してしまったりとか……。

また,教科書では,2色カラー刷りになっているため,凡例を色分けしておりますが,基本は白黒でわかるようにグラフを描くことになっております。

 

では次。

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統計法1 板書04-02

割合 パーセントで示したグラフを構成比グラフといいます。構成比グラフの例は,このページ内の教科書の図がそうです。構成比グラフは,単に○%と書いても,人数や全体の規模がわからないという欠点があります。10人のうちの70%……7名と,1000人のうちの70%……700名とでは,数の桁がずいぶん異なってきますね。

そこで,このページ内で掲載している教科書の図は,独立変数側の軸,最終学歴の区分のそれぞれに,人数の規模を記すn=が記されております。軸のどこかに,度数が示されることで,人数や全体の規模がわかるようになるため,構成比グラフを描く際には,用いる必要があります。

とりあえず ひとくぎり 

 

<教科書>

稲葉由之  (2012).  プレステップ統計学Ⅰ:記述統計学 弘文堂

 

<文献>

山内光哉  (1998).  心理・教育のための統計法[第2版] サイエンス社 

 

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