教科書37ページのつづき。
幹葉表示と教科書にあるが,幹葉図という名前のが通りがよい。
作成手順は教科書38ページにある。上の位の上の位の数を幹に見立て,下の位の数を葉に見立てて並べていく。数の大きい小さいの並べ方のルールもあるので,間違えないように。
ポイントは,数字をそろえて書くこと。幹にあたる,上の位の階級に,何個のデータがあるのか,棒グラフのように視覚的にわかりやすくするためだ。そろえて書くことで,どの階級の度数が多く,どの階級の度数が少ないかが一目瞭然でわかるようになっている。(この図,集計の1方法として有用なので,毎度テストに出している。数字をタテにもヨコにも揃えて書けない学生が,相当数いるので,この問題で結構な点差がつく。)
幹葉図という「図」である。英語で書く場合はFigure。「表」とは違い,図のタイトルは図の下に書くのがきまりごとになっている。レポート・論文では,図は図で,表は表で,ページ最初から通し番号をつけるのもきまりごと。
幹の両側に葉が出る場合,図の書き方は,板書の通りとなる。幹に近い方を下の位の小さい数,幹から遠い方を下の位の大きい数に並べなおすのが重要だ。板書03-06に書いているように,どの値が何個あるのかが数えやすいんだね。
これは,教科書39ページの問題3-2を課題にしたから,実際にやってみて確認してみよう。
ひとまず表と幹葉図の集計の方法はここまで。
<教科書>
稲葉由之 (2012). プレステップ統計学Ⅰ:記述統計学 弘文堂
<文献>
山内光哉 (1998). 心理・教育のための統計法[第2版] サイエンス社