さて,教科書35ページ。
表はこんな感じになる。数値が入るのがセル,セルの集まりが表体,上の見出しのところは表頭,下の見出しのところは表側,左上は表側頭,とそれぞれ呼び名があるよ。
表には必ずタイトルをつける。レポート・論文等の場合,最初のページから表1,表2,……というように,表の通し番号をつける。教科書の通し番号は,表3-1,表3-2,……となっていて,3章の1番目,2番目,……に出てくる表という数え方を意味する。
表の下,欄外には注があれば注を入れる。(統計的検定の独特の注があるよ。)
さらに注の下に,資料の出典(データのでどころ)があれば入れる(こともある)。
36ページの図3-6に,表の例が掲載されている。
さて,心理学のレポート・論文の場合,
タテ罫線はできるだけ省略して描かない,のがきまりごとになっている。印刷技術の名残ではないかと思う。表頭の上と下に2本罫線が引かれているが,これは好みが分かれるところ。人によっては表頭の上にしか描かない人もいる。
表は英語でTable テーブルという。英語の綴りと通し番号を使うことも多いです。
表 そして図を描く時もそうだけど,カラーを使わずに,できるだけ白黒で書く。インク代の節約って書いてあるが……それだけじゃなくて,色が見えにくい人や視覚機能に問題がある人もいるため,白黒の明度コントラストが,もっとも見やすいんだね。
現在はワープロソフトやプリンタの発達によって,タテ罫線を入れてもそれほど違和感がないのだが……見出しが多くなって,表体のセルの数が大幅に増えたとき,罫線が入っていると目がチカチカして読みにくいことも多い。(教科書の図3-2の表の例では,ヨコ罫線を入れずに,表側の見出しの位置を調整することで,区切りを作り見やすくしている。)
ということで ひとくぎり。
<教科書>
稲葉由之 (2012). プレステップ統計学Ⅰ:記述統計学 弘文堂
<文献>
山内光哉 (1998). 心理・教育のための統計法[第2版] サイエンス社