(1)にて構成比グラフについて話しましたが,次は構成比グラフのパーセントのもと,相対度数について。 教科書46ページ。
相対度数とは,総数を1(100%)として割合で度数を示したものです。やっぱりわかりにくいので,教科書の例を載せます。
ごらんの通り。相対度数に100を掛け算するとパーセントになります。
教科書の相対度数の例からも明らかなように,相対度数の和は1(×100=100%)となります。
累積相対度数というのもあります。 やはり,教科書で例を示すと……
この例の場合では,年収の200万円未満から,度数を積み上げて足し算していって,(累積)相対度数を算出しています。
板書しましたが,累積度数や累積相対度数を算出しておくと,「年収600万円未満は全体の何パーセントか」,患者数の統計などでの「○○日以前の患者数は全体の何パーセントか」などが1目ではっきりとわかるので,便利です。もちろん,累積させる目的が 「お金持ちを探す」ことであるなら,教科書の例では,年収1500万円以上から年収の低い順に累積させるとよいでしょう。
累積度数や累積相対度数は,独立変数の階級(区分)がひと続きである必要があります。独立変数が順序尺度以上(間隔尺度・比率尺度含む)ということです。
とりあえず いったん区切ります。
<教科書>
稲葉由之 (2012). プレステップ統計学Ⅰ:記述統計学 弘文堂
<文献>
山内光哉 (1998). 心理・教育のための統計法[第2版] サイエンス社