はい おはようございます(_ _)
本日は,一対比較法,という測定手法で,実際にデータをとります。
教科書の課題5です。
ご覧のように,2つの対象(選択肢)を提示して,どちらか一方を実験参加者に選んでもらう方法が,それです。選好という言葉も使います。
長所は,まとめて言うと,言語的に表現するのが困難な場合に,1対ごとの比較にするのが比較的容易であるところです。「どんな……」「何……」などのオープンクエスチョンでは,実験参加者は,自分自身(の頭の中)で選択肢を作り出さなければならないため,案外たいしたことが言えなかったりします。具体例の選択肢が1対ごとに用意されていると,どちらかを選べばよいため,選択肢を作り出すという困難がなくなるわけです。
限界は,長所と同様で,強制選択させることの妥当性ですね。それから,手続き的に,比較対象の数が多いと,一対比較の数が増えるために,面倒になっていきます。
今回は,当方で,6つの選択肢を選定しました。15通りの対の組み合わせを回答していってもらいます。
これは実際にデータを取ることで学んでもらいましょう。また,必要なデータはTeamsにアップいたしました。
ということで 今回の授業の解説はここまで。
ありがとうございました。
<教科書>
木下冨雄・上里一郎・中谷和夫・難波精一郎・辻敬一郎 (1975 / 2018). 教材心理学[第4版] ナカニシヤ出版
<文献>
心理学実験指導研究会(編) (1985). 実験とテスト─心理学の基礎─[実習編] 培風館, pp. 73-76.