甲子園大学心理学部 授業

甲子園大学心理学部 金敷担当の授業をアップします。

心理学統計法3 第5回 (2)

では,実際にデータを分析しましょう。データのファイルはTeamsにアップします。

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統計法3 混合計画のデータ

今回は,すでにAB集計表も作っております。個人差プールのkを,あらかじめ算出しておきます。

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統計法3 計算式と平方和の見出し

計算式と平方和の見出しも作っています。

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統計法3 自由度の見出し

自由度の見出しも作りました。

 

さて,計算。途中までは被験者間要因の分析と同じですよ。

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統計法3 AB集計表に基づいて計算

ここまでは同じやり方で計算できると思います。

※データの見出しを下付き文字に変えました。

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統計法3 個人差プールの計算

(6)の個人差プールは,このように計算します。

 

平方和の計算は板書の通りですね。

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統計法3 平方和の計算

いちおう,検算もしています。

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統計法3 自由度の計算

自由度も板書の通りに計算しましょう。aが要因Aの水準数,bが要因Bの水準数,nが各セルの被験者数なのは,前回と同じです。

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統計法3 平均平方の計算

平均平方も割り算するだけですね。この前ボクが間違ったように,割り算の宛先を間違えないように。

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統計法3 F値の計算

F値の計算も割り算ですから,ご覧の通りになります。ここまでくれば,前回の手順と同じということですね。

要因Bの主効果が1%水準で有意,交互作用が1%水準で有意であります。

分子自由度,分母自由度と,臨界値は記しておきました。

前回,被験者間要因の2要因分散分析では,計算方法をかなり詳しく画像で紹介しているはずだから,今回はさらっと流しました。計算式まで出せれば,あとはラクですね。

 

とりあえず ひとくぎり 

 

<教科書>

小塩真司  (2018).  SPSSとAmosによる心理・調査データ解析:因子分析・共分散構造分析まで 東京図書

<文献>

森敏昭・吉田寿夫(編著)  (1990).  心理学のためのデータ解析テクニカルブック 北大路書房

山内光哉   (1998).  心理・教育のための統計法[第2版] サイエンス社

 

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