では,実際にデータを分析しましょう。データのファイルはTeamsにアップします。
今回は,すでにAB集計表も作っております。個人差プールのkを,あらかじめ算出しておきます。
計算式と平方和の見出しも作っています。
自由度の見出しも作りました。
さて,計算。途中までは被験者間要因の分析と同じですよ。
ここまでは同じやり方で計算できると思います。
※データの見出しを下付き文字に変えました。
(6)の個人差プールは,このように計算します。
平方和の計算は板書の通りですね。
いちおう,検算もしています。
自由度も板書の通りに計算しましょう。aが要因Aの水準数,bが要因Bの水準数,nが各セルの被験者数なのは,前回と同じです。
平均平方も割り算するだけですね。この前ボクが間違ったように,割り算の宛先を間違えないように。
F値の計算も割り算ですから,ご覧の通りになります。ここまでくれば,前回の手順と同じということですね。
要因Bの主効果が1%水準で有意,交互作用が1%水準で有意であります。
分子自由度,分母自由度と,臨界値は記しておきました。
前回,被験者間要因の2要因分散分析では,計算方法をかなり詳しく画像で紹介しているはずだから,今回はさらっと流しました。計算式まで出せれば,あとはラクですね。
とりあえず ひとくぎり
<教科書>
小塩真司 (2018). SPSSとAmosによる心理・調査データ解析:因子分析・共分散構造分析まで 東京図書
<文献>
森敏昭・吉田寿夫(編著) (1990). 心理学のためのデータ解析テクニカルブック 北大路書房
山内光哉 (1998). 心理・教育のための統計法[第2版] サイエンス社