甲子園大学心理学部 授業

甲子園大学心理学部 金敷担当の授業をアップします。

心理学統計法3 第3回 (1)

はい こんにちは(_ _)

2要因分散分析。実際に分析の数式を見てみよう。

エクセルで計算するのでビビる必要はない。

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統計法3 板書03-01

板書の通り,(1)~(5)までの計算がある。このとき……

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統計法3 板書03-02

アルファベット小文字の記号:
 小文字aは要因Aの水準数を示す。
 小文字bは要因Bの水準数を示す。
 小文字nは1つのセルの被験者数を示す。

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統計法3 板書03-03

次に,大文字の記号。これは先週作った集計表(AB集計表)からとってくる。2×2の2要因を例にあげたが,一般的には,下記の通りとなる。
 大文字A:要因Aの各水準における和
 大文字B:要因Bの各水準における和
 AB:各セルにおける和
 T:総和

というわけで……2×2の2要因の例の場合にあてはめて,(1)~(3)は

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統計法3 板書03-04

(1)総和の2乗 を Aの水準数*Bの水準数*1セルの被験者数(の積) で割る

(2)すべてのデータの2乗和

(3)Aの1番目の水準の和の2乗+Aの2番目の水準の和の2乗(の和) を 要因Bの水準数*1セルの被験者数(の積) で割る

そして,(4)~(5)は

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統計法3 板書03-05

(4)Bの1番目の水準の和の2乗+Bの2番目の水準の和の2乗(の和) を 要因Aの水準数*1セルの被験者数(の積) で割る

(5)各セルの和の2乗の和 を 1セルの被験者数 で割る

となります。

とりあえず ここまで。

 

<教科書>

小塩真司  (2018).  SPSSとAmosによる心理・調査データ解析:因子分析・共分散構造分析まで 東京図書

<文献>

森敏昭・吉田寿夫(編著)  (1990).  心理学のためのデータ解析テクニカルブック 北大路書房

山内光哉   (1998).  心理・教育のための統計法[第2版] サイエンス社

 

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