甲子園大学心理学部 授業

甲子園大学心理学部 金敷担当の授業をアップします。

心理学研究調査法 第3回 (2)

4.何件法(何点尺度)で訊くものか

何件法というのは,各質問項目に対して,いくつの選択肢で回答するものかをいう。

これは,見出し「方法」のところを読もう。ただ……例えば「非常にあてはまる」から「全くあてはまらない」と書いてあって,途中の表現がわからなかったりするのが困ることも多い。

実際に質問紙を作ってもらうとき,この「質問項目数」と「〇件法」は,必ずマネしてもらいます。勝手に作り替えてはダメ。(昨年は,質問項目の見落とし・転写ミスがあったグループが何個かあり……結果の解釈で困った。)

5.何因子の下位尺度から構成されているか

これは,先ほどの「結果」の表のところを見よう。

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研究調査法 これは何因子構成?(加藤, 2000)

加藤(2000)の文献の表を見ると,3因子構成であることがわかる。加藤(2000)の文献において,3因子の下位尺度に,それぞれ何という名前がついているか,それぞれの因子が何問あるのか,という情報も必要なので,見出し「結果」のところを,よく読もう。

6.プレゼンテーションのまとめ方

Microsoft PowerPointの使い方は ググれ。自分でネットを調べてやってみよ。以上。

表紙を含めて3~4枚程度で構わない。

これが,来週までの課題です。

アニメーション効果は使用しないで,シンプルな構成でよい。(個人的に,アニメーションを使われると,目が回って気持ち悪くなるのだ……)

 

<教科書>

小塩真司・西口利文(編)  (2007).  質問紙調査の手順(心理学基礎演習Vol.2) ナカニシヤ出版

 

<文献> 

加藤司  (2000).  大学生用対人ストレスコーピング尺度の作成 教育心理学研究, 48, 225-234.

 

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