甲子園大学心理学部 授業

甲子園大学心理学部 金敷担当の授業をアップします。

心理学統計法3 第4回 (4)

つづいて,平均平方MSを計算しよう。

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統計法3 平均平方の見出し

まずは,平均平方の見出しを作る。

いちいち文字を下付きにするのが面倒なので,平方和の見出しをコピペして,1文字目をMに書き換えればよい。

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統計法3 1で割っても仕方ないので……

Aの単純主効果に関する平均平方。自由度は1,割っても仕方ないので,そのままイコールで参照しましょう。ここはコピペでよいよね。

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統計法3 こちらは自由度2で割る

Bの単純主効果に関する平均平方。こちらは自由度2で割ります。これもコピペでOK。

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統計法3 F値の見出しを作る

さて続いて,F値の計算となる。ここで,誤差項のMSwの見出しと数値とを,メインの分析からコピペしておこう。見出しは「すべて貼り付け」,値は「値のみ貼りつけ」だ。

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統計法3 コピペするために絶対参照

2要因のどちらも被験者間要因の場合,誤差項は1つだけになるため,すべてのF値における分母は共通のMSwとなる。ここでは,後でコピペしたいので,分母の数値を固定するために,分母の参照セルのみ絶対参照「$」を入れることにする。

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統計法3 F値計算後に臨界値と見比べる

こたえはコピペで上記の通り。

お隣には,Fの表で調べた,1%水準の臨界値を掲載した。

この基準にしたがえば,b2における要因Aの効果,b3における要因Aの効果,そして,a1における要因Aの効果が有意であることになる。

 

参照する値がわかれば,計算はラクなはずだよ。

実際にデータを計算してみれば,数式が単なるコケオドシってことがわかるでしょう?

ということで,次で分散分析表をまとめていこう。

 

<教科書>

小塩真司  (2018).  SPSSとAmosによる心理・調査データ解析:因子分析・共分散構造分析まで 東京図書

<文献>

森敏昭・吉田寿夫(編著)  (1990).  心理学のためのデータ解析テクニカルブック 北大路書房

山内光哉   (1998).  心理・教育のための統計法[第2版] サイエンス社

 

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