では,質問紙作成,次にいきましょう。
コピペを上手に使います。
4.○○尺度の作成
ここでは例として,問題数が多く,1文も長い,チームイオタの「批判的思考態度尺度」を使います。
ご覧のように,文献をよく見て,質問紙2ページ目冒頭に,教示文を入れてください。項目数が多いため,3ページ目冒頭にも教示文を入れておきます。
作った表を選択して,コピーします。
2ページ目にも貼り付け。元の書式を残す(すべて貼り付け)を選択します。Ctrl+V同時押しでもよいです。
評定尺度を書き換えます。行の高さを調整して,「あまりあてはまらない」が入るようにします。
ご覧のように,タブキーなどを使って,項目のフォーマットを作っていきます。1~5までの尺度選択肢は,コピペします。33項目ですから,最初17項目,次16項目としましょう。
3ページ目にも貼り付けるために,作った表をコピーしましょう。
貼り付けました。
1行削除します。行を選んで右クリック「表の行/列/セルの削除」を選択します。
「行全体を削除後,上に詰める」を選択して,「OK」を押すと削除されます。
次に,3ページ目の番号を振り直します。番号「1.」にカーソルをあわせて,右クリック,「番号の設定」を選択します。
前ページは「17.」で終わっていますから,開始番号を「18.」としましょう。
できました。
次に質問項目を入力していきますが……重要なことを順不同で書くと,
(1)同じ因子の質問項目を続けない
(2)因子分析で項目が並んでいるものを続けて入れない
(3)逆転項目(マイナスの因子負荷を示す項目)などを上手に混ぜる
(4)項目の入力漏れ・ダブりがないかどうかを何度も確認する
(5)質問項目を一字一句たがえずに,句読点も正確に入力する
という感じです。
このように,項目の文が長いのをどうしましょう。できるだけ1行に入れて,評定が同じ行幅であることが,記入しやすさの点で望ましいと思います。
文を選択して,「ホーム」タブ→「段落」→「拡張書式」▼マーク→「文字の拡大/縮小」で,「その他」を選びましょう。
「詳細設定」タブから「倍率」70%を選びます。次の行のどのくらいまで文字が来ているかによって,倍率を変えてみて,1行に入れてみてください。
1行に入りました。
こんな風にして,○○尺度の質問項目を埋めていってください。
2ページ目の最後には,次に進むことを示します。
調査のラストは,こんな感じの言葉を入れます。
ということで,質問紙を作っていきましょう!かなり細かいところまで記録しましたよ。
それでは。今回の授業はおしまい。
ありがとうございました(_ _)
<教科書>
小塩真司・西口利文(編) (2007). 質問紙調査の手順(心理学基礎演習Vol.2) ナカニシヤ出版
<文献>
平山るみ・楠見孝 (2004). 批判的思考が結論導出プロセスに及ぼす影響─証拠評価と結論生成課題を用いての検討─ 教育心理学研究, 52, 186-198.