甲子園大学心理学部 授業

甲子園大学心理学部 金敷担当の授業をアップします。

心理学研究調査法 第4回 (1)

はい,おはようございます(_ _) あるいは こんにちは(_ _)

チームごとに設定したテーマ「○○尺度」の紹介を行うプレゼンテーション,うまくできましたでしょうか?

 

さて,本日も,チームで行ってもらいます。

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研究調査法 板書04-01

自分たちのチームで,質問項目を作ってもらいます。

チームで用いる「○○尺度」との相関を検討するものになります。

「○○尺度」の中の質問項目の内容とは,かけ離れた質問内容を考えてください。

たとえば,攻撃性の質問紙だったら,まったく内容の異なる質問「甘いものが好きである」などと訊く質問項目を考え出してください。

最終的に,チームで5問程度を使いますが,まずはチームのメンバーが1人10問程度,質問項目を箇条書きして,多くの候補の中から選別していきます。

 

チームの中で,共通の評定尺度を使います。

例をあげましたが,チームの中で(4:そう思う,3:ややそう思う,2:ややそう思わない,1:そう思わない)という4件法で評定する場合には,その4件法で回答できる質問項目を考えることになります(例:交通ルールを守るべきだ。)

質問項目は単文がよいです。

教科書7章「尺度項目を作る」を要約する課題を出しましたので,よく読んで質問項目を考えてください。

49ページ「項目作成の際の注意点」のところを特によく読んでください。
 意味が複数ある項目は避ける
 並列表現を避ける
 二重否定になる項目は避ける

ということに,注意しながら,共通の評定尺度の回答選択肢と,きちんと呼応する質問項目を作りましょう。

チームの評定尺度は,4件法あるいは5件法にしてください。このあたりは教科書51ページを読んでください。多すぎると,質問紙に回答しにくい(そもそも,質問紙を読みにくい)のです。

とはいっても,チームごとに設定した「○○尺度」の「○件法」は,7件法や6件法のものもあります。こちらは,その件法をその通りに使ってください。

 

とりあえず ひとくぎりです。 

 

<教科書>

小塩真司・西口利文(編)  (2007).  質問紙調査の手順(心理学基礎演習Vol.2) ナカニシヤ出版

 

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