つづきです。評定尺度の回答選択肢には,何パターンかあります。
まずは,「自分にあてはまる」系です。チームごとにテーマにした「○○尺度」では,1つを除いて,すべてこの系統の評定尺度となっております。
詳しくは板書を見てください。「自分にあてはまる」系は,「どちらともいえない」を含む奇数件法が多いです。
次が,態度系です。態度系はYes-Noの態度をきいているため,「どちらともいえない」を使わないために,偶数件法になることが多いです。「対人依存欲求尺度」のみ態度を訊く評定尺度になっております。
3番目が頻度系です。板書の通り,行動を行う頻度を訊きます。これは偶数件法でも奇数件法でもかまいません。
チームごとに考えた質問項目は,チームごとのテーマになっている「○○尺度」の評定尺度とは異なるものを使いましょう。その方が,相関係数を分析して考察することに重点が置けるようになるからです。
「対人依存欲求尺度」は態度系をきいていますから,「自分にあてはまる」系か頻度系をきく。これはチームで決めてください。
それ以外の残りの尺度がテーマのチームは,態度系か頻度系をきいてください。
調査結果がうまくいくかどうかは,チームで考えた質問項目にかかっています。チームごとに,ユニークな質問項目を考えていきましょう。
本日の授業の紹介はここまで。
ありがとうございました(_ _)
<教科書>
小塩真司・西口利文(編) (2007). 質問紙調査の手順(心理学基礎演習Vol.2) ナカニシヤ出版