ではデータの分析。
計算方法は前回と同じです。平均値の表をコピーしておきます。さらに,SSpoolの計算を加えておきます。
平均平方も計算しておきます。
F値はこのようになります。
単純主効果の検定の表を作成しました。
前回と同様に,グラフを描いて単純主効果を見ますと,b3およびb4条件において,a1条件の平均値がa2条件の平均値を上回っています(赤い矢印)。かつ,a1条件において,要因Bの各水準の平均値に有意差があります。
※a1におけるBの単純主効果の後に,多重比較を行う必要がありますが,HSDの計算方法は「心理学統計法2」で行ったのと同じですので省略します。多重比較の誤差項はMSBxw2です。
たとえば,要因Bが試行回数だったとすると,a1では学習効果があるが,a2では学習効果がない。かつ,3試行目,4試行目に,a2条件の成績を上回る学習効果が現れる。……というような解釈ができるのではないでしょうか。
ということで,今回の授業はおしまい。
ありがとうございました(_ _)
<教科書>
小塩真司 (2018). SPSSとAmosによる心理・調査データ解析:因子分析・共分散構造分析まで 東京図書
<文献>
森敏昭・吉田寿夫(編著) (1990). 心理学のためのデータ解析テクニカルブック 北大路書房
山内光哉 (1998). 心理・教育のための統計法[第2版] サイエンス社