甲子園大学心理学部 授業

甲子園大学心理学部 金敷担当の授業をアップします。

心理学統計法3 第6回 (2)

ではデータの分析。

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統計法3 計算は前回と同じ

計算方法は前回と同じです。平均値の表をコピーしておきます。さらに,SSpoolの計算を加えておきます。

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統計法3 平均平方の計算

平均平方も計算しておきます。

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統計法3 単純主効果F値の計算

F値はこのようになります。

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統計法3 単純主効果の検定の表

単純主効果の検定の表を作成しました。

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統計法3 グラフを描いて単純主効果を見る

前回と同様に,グラフを描いて単純主効果を見ますと,b3およびb4条件において,a1条件の平均値がa2条件の平均値を上回っています(赤い矢印)。かつ,a1条件において,要因Bの各水準の平均値に有意差があります。

※a1におけるBの単純主効果の後に,多重比較を行う必要がありますが,HSDの計算方法は「心理学統計法2」で行ったのと同じですので省略します。多重比較の誤差項はMSBxw2です。

たとえば,要因Bが試行回数だったとすると,a1では学習効果があるが,a2では学習効果がない。かつ,3試行目,4試行目に,a2条件の成績を上回る学習効果が現れる。……というような解釈ができるのではないでしょうか。

 

ということで,今回の授業はおしまい。

ありがとうございました(_ _)

 

<教科書>

小塩真司  (2018).  SPSSとAmosによる心理・調査データ解析:因子分析・共分散構造分析まで 東京図書

<文献>

森敏昭・吉田寿夫(編著)  (1990).  心理学のためのデータ解析テクニカルブック 北大路書房

山内光哉   (1998).  心理・教育のための統計法[第2版] サイエンス社

 

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