4.あとは ひたすらコピペ(コピー→貼り付け)
コピペ(コピー ペーストの略)がダメなのは,人の文章を盗ってくることがダメなのであって,こういう計算の繰り返しについては,労力を省くために,どんどんコピペをするのがよいのです。ミスも少なくなるし。
コピペのやり方を2種類使ってやってみる。
コピー元のセルを選んで右クリック。するとコンテキストメニューというのが出てくる。そこで「コピー」を選ぶ。(セルを選んで,ホームタブ左上の「コピー」をクリックしてもよいし,Ctrl+Cを押してもよいし……)
まず「RIET04」~「RIET20」の同じ行に貼り付けようか。コピーの貼り付け先を,ドラッグして選択する。複数のセルに対して貼り付けできる。
選択して色が変わったところを右クリックすると,貼り付けのコンテキストメニューが出てくる。貼り付けのオプションは,いちばん左「すべて」だ。(画面全体の左上の「貼り付け」でもよいし,Ctrl+Vを押してもよいし……)
ごらんのように,「RIET04」~「RIET20」のこたえが埋まった。相対参照といって,関数の数式がコピーされるが,参照されるセルの番地がコピー元と貼り付け先との関係でズレるのだ。(この貼り付けをラクにしたいから,偶数番号の項目を隣同士に並べなおして整理したのだ。)
次は,オートフィルというやり方でコピペをしてみよう。
コピー元の行を選択する。このとき,選択して色が変わったセルの右下に,小さな四角のポチマークが出てくる。ここにカーソルを近づけると,カーソルが黒い十字型になるぞ。
黒十字が現れたら,左クリックしたままマウスを下方向にドラッグしよう。こんな感じに枠が大きくなってゆく。
ドラッグを,データの一番最後まで動かす。途中で加速しはじめるから,勢いよくドラッグすると,行き過ぎてしまうことが多いぞ。
データの最後まで行ったら,抑えていた左ボタンを離すと,こたえが出てくる。これ,データが多いと,ちょっと感動する(なんてラクなんだ!と)。
つぎね。実は同じセル番地で,「現実自己」,「理想自己」のシートにデータ入力している。だから,シートを超えてコピペもできる。まず行をコピー。
「理想自己」シートをクリックし(緑の〇),貼り付け先になる「RIET02」~「RIET20」までの こたえを出すところの範囲を,すべてのデータについて指定する。
先ほどと同様に「すべて貼り付け」を選んで貼り付けると,一気に逆転項目が変換されるよ。こういう結果が出てくるたびに,つくづく思うよ。21世紀の今に生まれてホントによかった,と。
5.合計点の計算を忘れないで……
何をやりたかったか,最終目的を忘れてはいけない。I-Eテストの,個人の得点を算出するんだったよね。
「合計」という変数名を入れておいた。ここに答えを出す。同じように1か所出せば,あとはコピペだからね。SUM関数(足し算して合計を算出する関数)を使おう。
先ほど呼び出した関数のときに使った「ΣオートSUM」をクリックしてしまおう。行全体が選択されてしまっている。合計する数値を選びなおさなければ。
緑の〇で囲んだfxのボタンを押そう。ダイアログボックスが出てくる。
関数の引数のところ,現時点では数値が行全体になってしまっている。この文字の背景色が変わっている状態のまま……
足し算したい奇数番号のデータのところをドラッグすると,「IET01」~「IET19」の奇数番号の値に対する範囲指定ができる。
今度は,足し算したい偶数番号の範囲指定。数値2の空白部分を1回クリックした後で,逆転項目の変換を行った「RIET02」~「RIET20」までのデータをドラッグする。これで,離れたところのデータどうしも合計できる。
「OK」を押すと,合計が出ました。注意書きの「!」マークが出ても無視してよい。
同じようにコピペする。
理想自己シートにもコピペ。「現実自己」と「理想自己」とで,ぜんぜん得点が違わないか?……この違いがレポートの考察のポイントになるよ。
さぁ,できた。
本日はヘタクソでごめんなさい。 もっと簡単にできたよね!
操作のやり方を動画に録画してYou Tube……というのもあるんだけど,操作のやり方を録画したものって,ものすごくデータ容量が大きいんだね。失敗できないし,失敗したら編集もしなければならない。アップロードするのも時間かかるし,みなさんの通信容量に負荷がかかるのも申し訳ない。そういうことを考えると,動画でアップはやめている。
何かうまいやり方を探してみて,またやってみます。
<教科書>
木下冨雄・上里一郎・中谷和夫・難波精一郎・辻敬一郎 (1975 / 2018). 教材心理学[第4版] ナカニシヤ出版