甲子園大学心理学部 授業

甲子園大学心理学部 金敷担当の授業をアップします。

心理学基礎実験実習1 第2.5回 (2)

3.逆転項目を逆転させよう。

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実験実習1 現実自己シート

ごらんのように,逆転項目を逆転させるための「現実自己」シートを作った。これは,逆転項目の偶数番号の質問を右側に移動させて,青い文字にしたものだ。(画像ファイルで学籍番号をいちいち隠すより,エクセル上の文字を白くすればラクなことに気づいた。)

「理想自己」シートも同じように作ってある。

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実験実習1 現実自己シート(拡大)

拡大してスクロールしてみた。1行目右側に変数名「RIET02」,「RIET04」,……とあるのは,逆転項目の変換操作を行った後に出力する答えの場所を作ったのだ。

変換操作を行うのは1回だけで,あとはコピー貼り付けでできるよ。

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実験実習1 関数を呼び出そう

拡大して表示した。こたえを出すところをクリックして選択(緑の四角)。「ホーム」タブの右側に「ΣオートSUM」という表示がある。その右側の▼をクリックすると,画面のようにプルダウンメニューが出てくる。ここで「その他の関数」を選んでクリック。

(ファイル名のこと……。ボクは,重要な変更があったり,新しくシートを増やしたりしたら「******003.xlsx」などのナンバリングをするようにしている。上書き保存をしないようにしている。失敗して元に戻りたいときに,ナンバリングの1個手前のファイルを開いてやり直せばいいからだ。容量のムダといえばムダだが,上書き保存して元に戻れない,やり直しができない方がダメージ大きいとボクは思う。)

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実験実習1 関数の挿入

クリックすると,関数の挿入と書かれたダイアログボックスが現れる。

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実験実習1 関数の挿入(拡大図)

拡大図。ここで,オレンジ色の〇のところをクリックして,プルダウンメニューを出し,「論理」を選ぶ。関数名は「IF」を選択。

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実験実習1 関数の引数

「OK」を押すと,ご覧のように「関数の引数」というダイアログボックスが出てくる。緑色で囲んだところ2か所も見てくれ。関数の構文である「=IF()」というのが表示されている。この構文をキーボードでタイプしてもよい。

(ボヤキ。授業などで教員画面を見せるときに,いちばん上の〇で囲んだところの表示(文字の大きさ)をデカくしたいんだよなぁ……でも,ならないんだよなぁ……)

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実験実習1 関数の引数(拡大図)

拡大した。入力する情報は,「論理式」,「真の場合」,「偽の場合」の3つだ。

この作業では,こんなふうになる。IFは,英語でおなじみ「~ならば─」ということで

 論理式:逆転項目に2が入っている ならば,真:0の値にする,偽:逆転項目に2が入っていないならば *の値にする

 論理式:逆転項目に0が入っている ならば,真:2の値にする,偽:逆転項目に0が入っていないのならば #の値にする

 論理式:逆転項目に1が入っている ならば,真:1の値のまんま,偽:逆転項目に1が入っていないのならば @の値にする

という形になる。まずは,2を逆転させてみよう。

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実験実習1 変換元のセルをクリック

項目2番を逆転させたいので,変換元のセルをクリックする。そうすると「論理式」のところにセルの番地「M2」が表示される。他のところもクリックしてしまうとおかしくなるからね……。

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実験実習1 論理式の入力

で,ここで日本語入力をオフにして,半角で「=2」と入力する。

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実験実習1 真の場合に出すこたえを入力

次に,真の場合の右のところをクリックして,そこに「0」と入力しよう。

偽の場合,「もしセルM2の値が2でないならば」になるので……

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実験実習1 条件の入れ子を作る

次に偽の場合の右のところをクリックして,半角で「IF()」と入力しよう。「もしセルM2の値が0だったら2の値を出す」という論理式を入れたい。

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実験実習1 括弧の中に入力

かっこの中に,こういう風に半角で入力しよう。カンマで区切る。「もしセルM2の値が0だったら2の値を出す」,偽の場合には,セルM2の値の可能性は(入力された数値が3つの値しかないので)1しかない。1の値はそのまま1で出力することになる。これで偽の場合の最後「もしセルM2の値が2でも0でもないならば(可能性は1なのだから)1の値を出す」ということを表現していることになる。

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実験実習1 こたえが出た

「OK」を押すと,こたえが出た。上部にはそのときの関数の入力された式も表示される。

ということで ひとくぎり

 

<追記:俺ってバッカじゃなかろか!?>

ここまで行っておいて,ふと気づいた。なぜこんなとんでもなく面倒なことを学生にやらせているのか?なぜ途中で気づかないのか?……だからストリーミング失敗するんだよぉ!

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実験実習1 もっと単純にできるんだよね……

「2」から該当セルの値を引き算すれば,簡単に答えが出るやんけ!間隔尺度なんだから,ねぇ……なんでIFの条件分岐を使おうと思ったんだろ?やっぱり疲れているからかなぁ……0の入る評定尺度って使ってなかったからなのか,3値だから混乱してたのか……

このやり方は,こたえを出すセルをクリックして選択,半角で「=」を直接タイプして入力,次に「2-」 2マイナスと入力して,そのあとに,変換元の値になるセルをクリックする。その後エンターキーを押すと同じこたえが出るよ。

あまりに情けなくて涙がほろほろと出てきた……( ;∀;)

 

<教科書> 

木下冨雄・上里一郎・中谷和夫・難波精一郎・辻敬一郎  (1975 / 2018).  教材心理学[第4版] ナカニシヤ出版 

 

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