甲子園大学心理学部 授業

甲子園大学心理学部 金敷担当の授業をアップします。

オンデマンド授業の視聴方法

Microsoft Teamsから,オンライン授業の録画映像を視聴することができます。
これを「オンデマンド授業」と呼んでおきます。
視聴方法を掲載しておきます。

後期にオンライン授業で行う授業については,録画していただいて,オンデマンド授業も配信してもらう予定です。通学時間などの関係でオンライン授業が受けられない場合に利用してください。

オンデマンド授業の視聴方法は以下の2通りがあります。

1.Microsoft Teamsから視聴する

Microsoft Teamsのクラスの画面において,ビデオカメラマークのある授業の中(緑のかこみ)において,折りたたまれている部分(オレンジのかこみ)をクリックして展開させます(図01参照)。

f:id:psychic_koshien:20200829185155p:plain

図01 Teamsのクラスの画面(例「学習・発達論」)

展開させると,授業が録画されている場合には,動画のサムネイルが表示されます(図02参照)。サムネイルをクリックすると,オンデマンド授業として視聴できます。

f:id:psychic_koshien:20200829185538p:plain

図02 動画のサムネイルが表示される

2.Microsoft Streamから視聴する

 視聴する動画数が多いときには,こちらの方法でどうぞ。

(1) TeamsからMicrosoft Streamを起動させる

f:id:psychic_koshien:20200901134748p:plain

図03 Microsoft TeamsからStreamを起動させる

図03の画面左端,オレンジの囲みのところをクリックして,「Stream」のアイコンをクリックします。

(2) メールアドレスとパスワードを入力

f:id:psychic_koshien:20200901135254p:plain

図04 メールアドレスの入力

ブラウザが立ち上がり,図04のサインイン画面になります。
まずは大学のメールアドレスを入力します。

f:id:psychic_koshien:20200901135558p:plain

図05 パスワードの入力

次に図05画面において,パスワードを入力します。パスワードは学生メールと同じです。

(3) Streamの初期画面から表示を切り替える

f:id:psychic_koshien:20200901140324p:plain

図06 初期画面のマイウォッチリスト

最初に表示されるのは,図06のようにマイウォッチリストです。初期状態ではリストに登録していないので,ご覧のように表示されると思います。

ここでオレンジ色の囲み,ホームをクリックします。

f:id:psychic_koshien:20200901140611p:plain

図07 ホーム画面

ホーム画面(図07)になりますが,ここでもまだ見られません。トレンドビデオの脇にある緑色の囲みで示した,「詳細表示」をクリックします。

(4) 動画一覧の中から授業を探す

f:id:psychic_koshien:20200901140938p:plain

図08 動画を探す

図08のように,サムネイルで動画一覧が表示されます。授業名等が名づけられていないことが多いため,緑色の囲みのプルダウンメニューを選択して,「公開日」を選んで並び替えて,該当の授業の録画を見つけましょう。

動画をアップロードしているのは教員ですから,アップロードした教員の名前(授業担当者名)で探してもよいと思います。

心理学統計法1 第10回 (2)

つづきです。

四分位範囲にもとづいたグラフを紹介します。

f:id:psychic_koshien:20200625201247j:plain

統計法1 板書10-03

絵柄の通り,箱ひげ図といいます。

描き方は,まず四分位範囲を箱として描きます。従属変数の軸に対して垂直な線(ここでは横線)は,いちばん下の横線(四角形の底辺)が第一四分位,いちばん上の横線(四角形の上辺)が第三四分位,真ん中に横切る横線が第二四分位,として示されます。

f:id:psychic_koshien:20200625201539j:plain

統計法1 板書10-04

次に,ひげを描きます。ひげの長さは,四分位範囲Qの1.5倍の値の範囲内にある,いちばん遠くにある観測値までです。値の小さい方の下限がマイナスの値になる場合には0までひげを伸ばします。

※観測値まで,というところを間違えやすいです。注意しましょう。

f:id:psychic_koshien:20200625202002j:plain

統計法1 板書10-05

最後に,ひげの範囲の外にある,外れ値を○で描きます。すべての外れ値を描くこと。

箱ひげ図も,今回の課題(教科書の問題)にありますので,実際にやってみてください。

 

それでは。本日の授業はここまで。

ありがとうございました(_ _) 

 

<教科書>

稲葉由之  (2012).  プレステップ統計学Ⅰ:記述統計学 弘文堂

 

<文献>

山内光哉  (1998).  心理・教育のための統計法[第2版] サイエンス社

 

心理学統計法1 第10回 (1)へもどる 

 

心理学統計法1 第1回 (1)へもどる

心理学統計法1 第2回 (1)へもどる

心理学統計法1 第3回 (1)へもどる

心理学統計法1 第4回 (1)へもどる

心理学統計法1 第5回 (1)へもどる 

心理学統計法1 第6回 (1)へもどる

心理学統計法1 第7回 (1)へもどる

心理学統計法1 第8回 (1)へもどる 

心理学統計法1 第9回 (1)へもどる

心理学統計法1 第10回 (1)

はい こんにちは(_ _)

本日は,中央値に関連する散らばりの表現について学びます。

f:id:psychic_koshien:20200625194244j:plain

統計法1 板書10-01

四分位範囲(しぶんいはんい)という名前で呼びます。記号はQ

四分位とは,人数を4分の1ずつに分ける値のことを言います。したがって,四分位は,値が3つあります。

値の小さい方から
 第一四分位:Q1
 第二四分位:Q2
 第三四分位:Q3
と呼びます。

第一四分位は,別名25パーセンタイル点といい,値が小さい方から25%の人数,大きい方から75%の人数で分ける値をいいます。

第二四分位は,中央値のことです。50パーセンタイル点ともいいます。値の小さい方から50%の人数,大きい方から50%の人数で分ける値のことですね。

f:id:psychic_koshien:20200625195106j:plain

統計法1 板書10-02

第三四分位は,別名75パーセンタイル点といい,値が大きい方から25%の人数,小さい方から75%の人数で分ける値をいいます。

四分位範囲は,第三四分位の値から第一四分位の値を引いたものです。板書しましたが,この減算によって,中央値を含む50%(半数)の人数の値の幅がわかり,これを散らばりとするわけです。

107ページに,その求め方が書かれております。

本日の課題(問題演習)を行いながら,学んでください。

 

ひとくぎり です。 

 

<教科書>

稲葉由之  (2012).  プレステップ統計学Ⅰ:記述統計学 弘文堂

 

<文献>

山内光哉  (1998).  心理・教育のための統計法[第2版] サイエンス社

 

心理学統計法1 第10回 (2)へ 

 

心理学統計法1 第1回 (1)へもどる

心理学統計法1 第2回 (1)へもどる

心理学統計法1 第3回 (1)へもどる

心理学統計法1 第4回 (1)へもどる

心理学統計法1 第5回 (1)へもどる 

心理学統計法1 第6回 (1)へもどる

心理学統計法1 第7回 (1)へもどる

心理学統計法1 第8回 (1)へもどる 

心理学統計法1 第9回 (1)へもどる

心理学統計法1 第9回 (2)

つづきです。

前回の例題のデータで標準化を行ってみましょう。

f:id:psychic_koshien:20200612115734j:plain

統計法1 板書09-05(前回の板書)

計算した標準偏差は上記の通りです。

f:id:psychic_koshien:20200612115506j:plain

統計法1 板書09-06(前回の板書)

偏差の表も出ていますね。

さて,計算機のメモリボタンの出番が来ました。

f:id:psychic_koshien:20200618192637j:plain

統計法1 平方根の計算

まず,標準偏差を計算しておきます。

16.485と入力し,ルート「√」ボタンを押します。

f:id:psychic_koshien:20200618192749j:plain

統計法1 メモリボタンを押す

次に,メモリボタン「M+」を押します。「M」マークが計算機の表示につき,この答えが記憶されます。

f:id:psychic_koshien:20200618192917j:plain

統計法1 オールクリアする

いったんオールクリアボタン「AC」を押します。表示に「M」マークが残っていますね。

f:id:psychic_koshien:20200618193032j:plain

統計法1 偏差1つ入力する

次に,1番目の偏差を入力しましょう。1.65と入力した後に,プラスマイナスボタン「+/-」を入れると負の数が出ます。

f:id:psychic_koshien:20200618193150j:plain

統計法1 メモリーリコール

除算記号「÷」を入力した後に,メモリーリコールボタン「MR」を押します。ご覧のように,先ほどの平方根が呼び出されます。

f:id:psychic_koshien:20200618193300j:plain

統計法1 イコールを押すと標準化z値が出る

モリーリコールボタンで呼び出したら,イコールボタン「=」を押します。そうすると,1番目のデータの標準化された値が出てきます。

小数点以下第2位まで出すと,-0.41ですね。

これが終わったら,オールクリアボタンを押して,同じように2番目の偏差を入力しましょう。そして,同じ要領でMRボタンを押して割り算しましょう。

メモリをクリアしたいときには,MRボタンで呼び出した後に,メモリークリアーボタン「MC」を押すとメモリが消えます。

f:id:psychic_koshien:20200618193909p:plain

統計法1 Excelでの計算

Microsoft Excelで計算する場合。「z値」の見出しを作りました。

f:id:psychic_koshien:20200618194112p:plain

統計法1 ここも絶対参照する

偏差を標準偏差で割るので,ご覧のように,分母になる標準偏差のところは「$」マークを入れて絶対参照にしておきます。

f:id:psychic_koshien:20200618194301p:plain

統計法1 あとはオートフィル

残りはコピペ。オートフィルすればできあがり。

f:id:psychic_koshien:20200618194412p:plain

統計法1 ご覧の通りです

できました。

計算機とMicrosoft Excelと,どちらでも標準化の値を算出できるとよいと思います。

 

それでは。本日はこのへんでおしまいです。

ありがとうございました(_ _) 

 

<教科書>

稲葉由之  (2012).  プレステップ統計学Ⅰ:記述統計学 弘文堂

 

<文献>

山内光哉  (1998).  心理・教育のための統計法[第2版] サイエンス社

 

心理学統計法1 第9回 (1)へもどる

 

心理学統計法1 第1回 (1)へもどる

心理学統計法1 第2回 (1)へもどる

心理学統計法1 第3回 (1)へもどる

心理学統計法1 第4回 (1)へもどる

心理学統計法1 第5回 (1)へもどる 

心理学統計法1 第6回 (1)へもどる

心理学統計法1 第7回 (1)へもどる

心理学統計法1 第8回 (1)へもどる 

心理学統計法1 第9回 (1)

こんにちは(_ _)

標準偏差を平均値と組み合わせると,データが見えてくるという話です。

f:id:psychic_koshien:20200617204321j:plain

統計法1 板書09-01

標準偏差SDは散らばりの指標と言いましたが,平均値を原点とした定規の目盛り1つ分としてとらえることができます。

f:id:psychic_koshien:20200618101935j:plain

統計法1 板書09-02

後期「心理学統計法2」で,正規分布という,理論的分布を学びますが……平均値と標準偏差とが算出されると,データを正規分布という型にはめて考えることができます。

板書した通り……
 平均値±SDの範囲内に,データ全体の約3分の2が含まれます。
 平均値±2SDの範囲内に,データ全体の約95%が含まれます。
 平均値±3SDの範囲内に,データ全体の約99%が含まれます。

これらは,必ずそうなるのですね。したがって,平均値±SDという値を算出することで,データ全体の値の範囲をだいたい予測することができるわけです。

 

さらに個々のデータの相対的位置づけを把握できます。

f:id:psychic_koshien:20200618113039j:plain

統計法1 板書09-03

これが標準化あるいはz値変換と呼ばれるものです。

平均値0,標準偏差1になるように,個々のデータを変換することなのですが,この作業は,正規分布の中でも標準正規分布という平均値0,標準偏差1の分布に変換するということにほかなりません。

データの変換は,個々のデータから平均値を引き算した値,つまり偏差を標準偏差で割る,という計算になります。板書09-02の下部目盛りの通り,z値が正の場合には平均値を超えた値であり,負の場合には平均値未満の値であることを示します。

f:id:psychic_koshien:20200618113526j:plain

統計法1 板書09-04

標準化したz値を,さらに変換したものが,いわゆる偏差値,と呼ばれるものになります。

有名な学力偏差値は,10zi+50で,平均値が50,標準偏差10という正規分布の中で,個々のデータの位置をつかみます。

心理学では,ウェクスラー式知能検査の中での,知能偏差値というものも有名です。この場合には,平均値が100,標準偏差が15という正規分布の中で,個々のデータの位置をつかみます。

 

それでは ひとくぎり

 

<教科書>

稲葉由之  (2012).  プレステップ統計学Ⅰ:記述統計学 弘文堂

 

<文献>

山内光哉  (1998).  心理・教育のための統計法[第2版] サイエンス社

 

心理学統計法1 第9回 (2)へ

 

心理学統計法1 第1回 (1)へもどる

心理学統計法1 第2回 (1)へもどる

心理学統計法1 第3回 (1)へもどる

心理学統計法1 第4回 (1)へもどる

心理学統計法1 第5回 (1)へもどる 

心理学統計法1 第6回 (1)へもどる

心理学統計法1 第7回 (1)へもどる

心理学統計法1 第8回 (1)へもどる 

心理学統計法1 第8回 (3)

おまけです。

偏差を,計算機で1個1個計算すると,けっこう面倒なんですが……

Microsoft Excelで計算する際には,コピペできるので便利なんですね。

できる学生はやってみてください。

f:id:psychic_koshien:20200612201058p:plain

統計法1 データ入力

ご覧のように,データを入力しました。

f:id:psychic_koshien:20200612201233p:plain

統計法1 合計の計算

関数を呼び出して合計を計算します。

f:id:psychic_koshien:20200612201527p:plain

統計法1 平均値の計算

画面のようにnの数8で割ってもよいですし,AVERAGE関数を使ってもよいです。AVERAGE関数を使うときは,範囲指定を間違わないように。

f:id:psychic_koshien:20200612201904p:plain

統計法1 平均値の計算 AVERAGE関数の場合

こうですね。

f:id:psychic_koshien:20200612203309p:plain

統計法1 偏差の計算

偏差の計算をします。セルの参照としては,色が変わっているところになるわけですが,あとでコピペをするため,引く数(平均値)がズレないように,「$」マークを入れて,絶対参照します。

f:id:psychic_koshien:20200612203429p:plain

統計法1 オートフィル

オートフィルという機能を使って,コピペしましょう。

f:id:psychic_koshien:20200612203529p:plain

統計法1 合計をコピペする

合計のところをオートフィルでコピペします。

f:id:psychic_koshien:20200612203638p:plain

統計法1 偏差の和は0になる

偏差の和が0になることを確認できました。

f:id:psychic_koshien:20200612203750p:plain

統計法1 偏差の2乗

偏差を2乗します。「^」という記号を使います。キーボードの右上の方にあるよ。どこにあるかは探してね。

f:id:psychic_koshien:20200612203952p:plain

統計法1 2乗もコピペ

同じようにオートフィルでコピペします。ここでの式は相対参照なので,セルの計算元がズレます。

f:id:psychic_koshien:20200612204506p:plain

統計法1 合計をさらにコピペ

合計をさらにコピペします。これで偏差の2乗和が計算できます。

f:id:psychic_koshien:20200612204648p:plain

統計法1 分散の計算

分散はnで割ります。平均値のところに計算してもよいですが,ちょっとずらしましょうか。

f:id:psychic_koshien:20200612204906p:plain

統計法1 データから直接に分散を計算する場合

データから直接に分散を計算する場合には「VAR.P」という関数を使います。

f:id:psychic_koshien:20200613161704p:plain

統計法1 標準偏差平方根計算

分散は小数点以下第2位まで表示しています。

標準偏差は「SQRT」関数を使いましょう。

f:id:psychic_koshien:20200613162040p:plain

統計法1 データから直接に標準偏差を計算

データから標準偏差を計算する際には,「STDEV.P」関数を使います。

f:id:psychic_koshien:20200613162155p:plain

統計法1 できました

できました。数値の表示がおかしい場合,右クリックして「セルの書式設定」で,「表示形式」から「数値」を選び,小数点以下の表示桁数を調整しましょう。

 

本日はこれでおしまい。

ありがとうございました(_ _)

 

<教科書>

稲葉由之  (2012).  プレステップ統計学Ⅰ:記述統計学 弘文堂

 

<文献>

山内光哉  (1998).  心理・教育のための統計法[第2版] サイエンス社

  

心理学統計法1 第8回 (1)へもどる

心理学統計法1 第8回 (2)へもどる

 

心理学統計法1 第1回 (1)へもどる

心理学統計法1 第2回 (1)へもどる

心理学統計法1 第3回 (1)へもどる

心理学統計法1 第4回 (1)へもどる

心理学統計法1 第5回 (1)へもどる 

心理学統計法1 第6回 (1)へもどる

心理学統計法1 第7回 (1)へもどる

心理学統計法1 第8回 (2)

つづきです。実際に教科書の例題を使って,計算手順について案内します。

 

1.データの合計と平均値を計算

f:id:psychic_koshien:20200612115135j:plain

統計法1 板書08-05

84ページの例題です。

8個のデータがこんな値でした。まず,合計と平均値を算出します。

 

2.個々のデータから平均値を引き算し,偏差の和が0になることを確認する

f:id:psychic_koshien:20200612115314j:plain

統計法1 板書08-06

ここでは,平均値の6.85を,個々のデータから引き算して答えを出します。

その後,「偏差の和が0になる」ことを,合計欄で確認してください。

 

3.個々の偏差を2乗し,その和を計算する

f:id:psychic_koshien:20200612115506j:plain

統計法1 板書08-07

偏差が計算できたら,これらの偏差をそれぞれ2乗します。この段階では四捨五入せずにそのまま計算した答えを書きます。

次に,合計欄に偏差の2乗の和を書きます。

 

4.計算する

f:id:psychic_koshien:20200612115734j:plain

統計法1 板書08-08

さて,偏差の2乗和が出たら,分散と標準偏差を計算しましょう。

心理学の論文・レポートにおいては,平均値・分散・標準偏差は,小数点以下第2位まで記述するのが慣習ですので,ここでも第2位まで算出しておきます。

注意するのは,標準偏差を計算するときです。平方根を計算する際に,もとの四捨五入しない値を使う,ということです。四捨五入した値と,もとの値とでは,誤差があるため,計算結果がかなりズレることも多いです。四捨五入するのは,答えを答案に書く直前のみにして,それ以外は,四捨五入しないで計算するのが望ましいです。

 

それでは ひとくぎり

 

<教科書>

稲葉由之  (2012).  プレステップ統計学Ⅰ:記述統計学 弘文堂

 

<文献>

山内光哉  (1998).  心理・教育のための統計法[第2版] サイエンス社

  

心理学統計法1 第8回 (3)へ

 

心理学統計法1 第8回 (1)へもどる

 

心理学統計法1 第1回 (1)へもどる

心理学統計法1 第2回 (1)へもどる

心理学統計法1 第3回 (1)へもどる

心理学統計法1 第4回 (1)へもどる

心理学統計法1 第5回 (1)へもどる 

心理学統計法1 第6回 (1)へもどる

心理学統計法1 第7回 (1)へもどる

心理学統計法1 第8回 (1)

こんにちは(_ _)

心理学統計法1 第8回目です。

今回は散らばりの統計量 教科書第7章です。

計算機の平方根(√)も使っていきます。

f:id:psychic_koshien:20200612104510j:plain

統計法1 板書08-01

データ全体が,平均値という代表値に対して,どの程度散らばっているか,散らばりが大きいのか,散らばりが小さいのか,を数値として計算したい,という話です。

計算には,偏差を使っていきます。偏差は,個々の観測値から平均値を引き算したもので,これによって,データの個数分の偏差が算出できます。個々の観測値が平均より大きければ偏差は正の数,小さければ偏差は負の数になります。

正の数に変換するために,偏差の絶対値を取ることで,平均値から個々の観測値の距離を計算することができます。絶対偏差と呼びます。これをまとめると散らばりになるのですが……いちいち正の数に変換する必要があるために,計算ミスや確認ミスが出てくることもあり……たいへん面倒です。

f:id:psychic_koshien:20200612105030j:plain

統計法1 板書08-02

そこで,偏差を2乗してしまいます。虚数のデータは心理学には存在しませんから,2乗すると必ず正の数になります。これを偏差平方といいます。偏差平方の和を最小にするものが平均値となります。

偏差平方は,平均値からの個々の観測値の距離を2乗したものであります。

f:id:psychic_koshien:20200612105847j:plain

統計法1 板書08-03

偏差平方の和をnで割ると,つまり平均値にすると,分散という散らばりの指標となります。記号・計算式は板書の通りです。

f:id:psychic_koshien:20200612110036j:plain

統計法 板書08-04

分散の平方根標準偏差SDです。分散が(平均値からの距離の)面積の平均だとすると,標準偏差はその平方根ですから,個々の観測値の平均値からの距離の平均,ということになります。

分散と標準偏差とがデータの散らばりの指標となります。

次の(2)以降は,実際の計算手順について案内します。

 

それでは ひとくぎり

 

<教科書>

稲葉由之  (2012).  プレステップ統計学Ⅰ:記述統計学 弘文堂

 

<文献>

山内光哉  (1998).  心理・教育のための統計法[第2版] サイエンス社

  

心理学統計法1 第8回 (2)へ

心理学統計法1 第8回 (3)へ

 

心理学統計法1 第1回 (1)へもどる

心理学統計法1 第2回 (1)へもどる

心理学統計法1 第3回 (1)へもどる

心理学統計法1 第4回 (1)へもどる

心理学統計法1 第5回 (1)へもどる 

心理学統計法1 第6回 (1)へもどる

心理学統計法1 第7回 (1)へもどる

心理学統計法1 第7回 (2)

では つづき。

教科書の71ページから

f:id:psychic_koshien:20200604212436j:plain

統計法1 板書07-05

全体において何らかの変化がもたらされたとき,全体を構成する部分の何が関与しているのかを知りたいとき……変化率というのを部分の変化率に分解する必要があります。それが,板書に書いている内容です。

変化率は,後で出てくる寄与度の総和から成り立っています。そして,寄与度とは,項目の変化率と当該項目の構成比の積から成り立っています。

教科書71ページでは,全体の就業者数の変化に,男性就業者数の変化あるいは女性就業者数の変化がどの程度関与しているのかを知るための例となっています。

f:id:psychic_koshien:20200604212847j:plain

統計法1 板書07-06

寄与度については述べました。

寄与率は,全体の変化における寄与度の構成比をいいます。当該項目の寄与度を,全体の変化率で割り算(し,100を掛ける)することで算出できます。全体の変化の寄与率が100%になるのに対して,1項目の変化の貢献具合がパーセントで示されるというわけです。

寄与率の高い項目の変化に,全体の変化が影響を受けているわけですから,統計データを考察する際に,教科書の例ですと,「就業者数の変化は,男性労働者の変化に依存しているところが大きい」と書けるわけですね。

寄与度・寄与率については,問題6-2を解いてみて身につけましょう。

 

同一の測定対象の変化をとらえる,というのは,記述統計において非常に重要な ものの見方になりますね。そして,言葉遣いに注意して表現し,その変化が どこからもたらされたのかを細かく分析することが必要になっています。

今回の話は,さらりと流していますが,統計データを読み取る際には,とても役に立つ見方・考え方なので,頭の片隅に入れておくといいでしょう。

 

今回は,これでおしまい。

ありがとうございました(_ _)

 

<教科書>

稲葉由之  (2012).  プレステップ統計学Ⅰ:記述統計学 弘文堂

 

<文献>

山内光哉  (1998).  心理・教育のための統計法[第2版] サイエンス社

 

心理学統計法1 第7回 (1)へもどる

 

心理学統計法1 第1回 (1)へもどる

心理学統計法1 第2回 (1)へもどる

心理学統計法1 第3回 (1)へもどる

心理学統計法1 第4回 (1)へもどる

心理学統計法1 第5回 (1)へもどる 

心理学統計法1 第6回 (1)へもどる

心理学統計法1 第7回 (1)

はい こんにちは(_ _)

教科書66ページから

時系列データの変化の話。

f:id:psychic_koshien:20200604205352j:plain

統計法1 板書07-01

時系列データは,同一の対象を(時期を変えて)繰り返し測定したものをいいます。

対象の測定値の変化がわかります。例えば,毎日の朝の体温変化,技能の成功率の変化,感染者数の変化……などなど。

心理学の場合,同一人物の,ある測定値を繰り返し測定したものが多いです。この場合,同一人物の時系列の「発達」「成長」というのが変化として出てきます。これを縦断的データといいます。

また,実験などでは,短時間に,同一人物のパフォーマンスを繰り返し測定することが多いです。この場合は,被験者内要因,などと表現します。○回目の試行の成績などがそうです。

社会調査の場合,例えば感染者数の変化は,日ごとの変化や年次変化の定点観測をしたものもあります。必ずしも同一人物が含まれているわけではありません。定点観測も時系列データの中に含まれてきます。

f:id:psychic_koshien:20200604210110j:plain

統計法1 板書07-02

教科書67ページ。実の数値の変化は,変化幅あるいは変化率の値で示します。その変化を「増加」または「減少」という言葉で表現します。教科書の例文を見てください。

f:id:psychic_koshien:20200604210334j:plain

統計法1 板書07-03

比率(パーセント)の変化は,変化幅を「ポイント」という単位で示し,それを「上昇」または「下降」という言葉で表現します。例えば,内閣支持率は,いついつから何ポイント下がった,とニュースでよく表現されていますので,見てみましょう。

f:id:psychic_koshien:20200604210530j:plain

統計法1 板書07-04

変化幅自体の推移,とは,前の変化幅と後の変化幅を比較した言い方です。減少傾向が続いていたり,増加傾向が続いていたりする際に,前の変化幅と後の変化幅とを比較して,幅が「拡大」あるいは「縮小」という言葉で表現します。

もともと比率(パーセント)で表現している場合に,変化を表現したいときには,変化幅(ポイント)を使うのが適切であるといえます。

ここまでは,計算うんぬんよりも,言葉遣いの日本語表現の問題であるといえます。教科書70ページの問題を解いて,身につけましょう。

 

とりあえず ひとくぎり

  

<教科書>

稲葉由之  (2012).  プレステップ統計学Ⅰ:記述統計学 弘文堂

 

<文献>

山内光哉  (1998).  心理・教育のための統計法[第2版] サイエンス社

 

心理学統計法1 第7回 (2)へ

 

心理学統計法1 第1回 (1)へもどる

心理学統計法1 第2回 (1)へもどる

心理学統計法1 第3回 (1)へもどる

心理学統計法1 第4回 (1)へもどる

心理学統計法1 第5回 (1)へもどる 

心理学統計法1 第6回 (1)へもどる

心理学統計法3 第6回 (2)

ではデータの分析。

f:id:psychic_koshien:20200603124338p:plain

統計法3 計算は前回と同じ

計算方法は前回と同じです。平均値の表をコピーしておきます。さらに,SSpoolの計算を加えておきます。

f:id:psychic_koshien:20200603124634p:plain

統計法3 平均平方の計算

平均平方も計算しておきます。

f:id:psychic_koshien:20200603125318p:plain

統計法3 単純主効果F値の計算

F値はこのようになります。

f:id:psychic_koshien:20200603130510p:plain

統計法3 単純主効果の検定の表

単純主効果の検定の表を作成しました。

f:id:psychic_koshien:20200603133922p:plain

統計法3 グラフを描いて単純主効果を見る

前回と同様に,グラフを描いて単純主効果を見ますと,b3およびb4条件において,a1条件の平均値がa2条件の平均値を上回っています(赤い矢印)。かつ,a1条件において,要因Bの各水準の平均値に有意差があります。

※a1におけるBの単純主効果の後に,多重比較を行う必要がありますが,HSDの計算方法は「心理学統計法2」で行ったのと同じですので省略します。多重比較の誤差項はMSBxw2です。

たとえば,要因Bが試行回数だったとすると,a1では学習効果があるが,a2では学習効果がない。かつ,3試行目,4試行目に,a2条件の成績を上回る学習効果が現れる。……というような解釈ができるのではないでしょうか。

 

ということで,今回の授業はおしまい。

ありがとうございました(_ _)

 

<教科書>

小塩真司  (2018).  SPSSとAmosによる心理・調査データ解析:因子分析・共分散構造分析まで 東京図書

<文献>

森敏昭・吉田寿夫(編著)  (1990).  心理学のためのデータ解析テクニカルブック 北大路書房

山内光哉   (1998).  心理・教育のための統計法[第2版] サイエンス社

 

心理学統計法3 第6回 (1)へもどる

 

心理学統計法3 第1回 (1)へもどる

心理学統計法3 第2回 (1)へもどる 

心理学統計法3 第3回 (1)へもどる

心理学統計法3 第4回 (1)へもどる

心理学統計法3 第5回 (1)へもどる 

心理学統計法3 第6回 (1)

はい こんにちは(_ _)

混合計画の交互作用についてです。

f:id:psychic_koshien:20200602203759j:plain

統計法3 板書06-01

交互作用の単純主効果,被験者内要因の1水準の中で,被験者間要因の単純主効果を検討する場合,さらなる計算が必要です。

Fの分子部分については,計算手順が被験者間計画と同じです。

Fの分母部分,誤差項が前回とは異なります。MSpoolの計算方法は板書の通りで,SSpoolが,要因Aの誤差項SSw1と要因Bの誤差項SSBxw2を足し算します。これを,dfpoolで割る,要因Aの誤差項自由度dfw1と要因Bの誤差項自由度dfBxw2を足し算した値で割るわけです。

 

では,実際にデータを分析しましょう。データのファイルはTeamsにアップします。

 

とりあえず ひとくぎり 

 

<教科書>

小塩真司  (2018).  SPSSとAmosによる心理・調査データ解析:因子分析・共分散構造分析まで 東京図書

<文献>

森敏昭・吉田寿夫(編著)  (1990).  心理学のためのデータ解析テクニカルブック 北大路書房

山内光哉   (1998).  心理・教育のための統計法[第2版] サイエンス社

 

心理学統計法3 第6回 (2)へ

 

心理学統計法3 第1回 (1)へもどる

心理学統計法3 第2回 (1)へもどる 

心理学統計法3 第3回 (1)へもどる

心理学統計法3 第4回 (1)へもどる

心理学統計法3 第5回 (1)へもどる 

心理学研究調査法 第6回 (4)

では,質問紙作成,次にいきましょう。

コピペを上手に使います。

4.○○尺度の作成

ここでは例として,問題数が多く,1文も長い,チームイオタの「批判的思考態度尺度」を使います。

f:id:psychic_koshien:20200602183251p:plain

研究調査法 教示文の入力

ご覧のように,文献をよく見て,質問紙2ページ目冒頭に,教示文を入れてください。項目数が多いため,3ページ目冒頭にも教示文を入れておきます。

f:id:psychic_koshien:20200602183612p:plain

研究調査法 作った表をコピー

作った表を選択して,コピーします。

f:id:psychic_koshien:20200602183913p:plain

研究調査法 2ページ目に貼り付け

2ページ目にも貼り付け。元の書式を残す(すべて貼り付け)を選択します。Ctrl+V同時押しでもよいです。

f:id:psychic_koshien:20200602184523p:plain

研究調査法 評定尺度の書き換え

評定尺度を書き換えます。行の高さを調整して,「あまりあてはまらない」が入るようにします。

f:id:psychic_koshien:20200602184922p:plain

研究調査法 項目のフォーマットを作る

ご覧のように,タブキーなどを使って,項目のフォーマットを作っていきます。1~5までの尺度選択肢は,コピペします。33項目ですから,最初17項目,次16項目としましょう。

f:id:psychic_koshien:20200602185203p:plain

研究調査法 表のコピー

3ページ目にも貼り付けるために,作った表をコピーしましょう。

f:id:psychic_koshien:20200602185418p:plain

研究調査法 貼り付け

貼り付けました。

f:id:psychic_koshien:20200602185555p:plain

研究調査法 1行削除します

1行削除します。行を選んで右クリック「表の行/列/セルの削除」を選択します。

f:id:psychic_koshien:20200602185738p:plain

研究調査法 行の削除コマンド

「行全体を削除後,上に詰める」を選択して,「OK」を押すと削除されます。

f:id:psychic_koshien:20200602190102p:plain

研究調査法 番号の振り直し

次に,3ページ目の番号を振り直します。番号「1.」にカーソルをあわせて,右クリック,「番号の設定」を選択します。

f:id:psychic_koshien:20200602190322p:plain

研究調査法 番号の設定

前ページは「17.」で終わっていますから,開始番号を「18.」としましょう。

 

f:id:psychic_koshien:20200602190635p:plain

研究調査法 番号が振り直された

 

できました。

次に質問項目を入力していきますが……重要なことを順不同で書くと,
(1)同じ因子の質問項目を続けない
(2)因子分析で項目が並んでいるものを続けて入れない
(3)逆転項目(マイナスの因子負荷を示す項目)などを上手に混ぜる
(4)項目の入力漏れ・ダブりがないかどうかを何度も確認する
(5)質問項目を一字一句たがえずに,句読点も正確に入力する

という感じです。

f:id:psychic_koshien:20200602191732p:plain

研究調査法 項目の文が長いのをどうするか

このように,項目の文が長いのをどうしましょう。できるだけ1行に入れて,評定が同じ行幅であることが,記入しやすさの点で望ましいと思います。

f:id:psychic_koshien:20200602192917p:plain

研究調査法 文字幅を変えよう

文を選択して,「ホーム」タブ→「段落」→「拡張書式」▼マーク→「文字の拡大/縮小」で,「その他」を選びましょう。

f:id:psychic_koshien:20200602193316p:plain

研究調査法 倍率の設定

「詳細設定」タブから「倍率」70%を選びます。次の行のどのくらいまで文字が来ているかによって,倍率を変えてみて,1行に入れてみてください。

f:id:psychic_koshien:20200602193449p:plain

研究調査法 1行に入りました

1行に入りました。

こんな風にして,○○尺度の質問項目を埋めていってください。 

 

f:id:psychic_koshien:20200602193634p:plain

研究調査法 2ページ目の最後には

2ページ目の最後には,次に進むことを示します。

f:id:psychic_koshien:20200602193801p:plain

研究調査法 調査のラスト

調査のラストは,こんな感じの言葉を入れます。

 

ということで,質問紙を作っていきましょう!かなり細かいところまで記録しましたよ。

 

それでは。今回の授業はおしまい。

ありがとうございました(_ _)

 

<教科書>

小塩真司・西口利文(編)  (2007).  質問紙調査の手順(心理学基礎演習Vol.2) ナカニシヤ出版

<文献>

平山るみ・楠見孝  (2004).  批判的思考が結論導出プロセスに及ぼす影響─証拠評価と結論生成課題を用いての検討─ 教育心理学研究, 52, 186-198.

 

心理学研究調査法 第6回 (1)へもどる

心理学研究調査法 第6回 (2)へもどる

心理学研究調査法 第6回 (3)へもどる

  

心理学研究調査法 第1-2回(1)へもどる

心理学研究調査法 第3回 (1)へもどる

心理学研究調査法 第4回 (1)へもどる

心理学研究調査法 第5回 (1)へもどる

心理学研究調査法 第6回 (3)

質問紙作成を続けていきましょう。

3.チームの尺度を作る

チームで作った質問項目をフェイスシート下の1ページ目に作ります。

f:id:psychic_koshien:20200602131033p:plain

研究調査法 チーム質問項目の教示文

まずは,全体の教示文を書き込みます。チーム名を入れておきましょう。

ここでは,チームイオタの項目を参考にします。このチームは頻度系の質問ですので,「どの程度行っていますか」という質問になりますね。態度系の質問でしたら,「以下のそれぞれの質問項目について,あなた自身はどう思いますか」になる。あてはまる系の質問ですと,「以下のそれぞれの質問項目は,あなた自身に,どの程度あてはまりますか」になります。

f:id:psychic_koshien:20200602131543p:plain

研究調査法 2行選択して表を挿入

2行選択して表を挿入します。

選択する前に,エンターキー等でカラの行を十分に入れておいてください。

f:id:psychic_koshien:20200602131837p:plain

研究調査法 罫線を引く

表内部にカーソルをあわせておくと,「表ツール」というタブが出てきます。そこで「デザイン」→「罫線」の▼→「罫線を引く」を選択

f:id:psychic_koshien:20200602132133p:plain

研究調査法 尺度・項目番号に罫線

尺度になるところ。イオタは5段階評定を使うから5本罫線を引く。あとは項目番号になるところにも線を引く。2行作れば,あとは自動生成で増やしていける。罫線の幅は,後で揃えられるから大丈夫。

f:id:psychic_koshien:20200602132525p:plain

研究調査法 上側5マス選択,縦書きにする

尺度になるところの1行目(上側)を選択,「レイアウト」→「文字列の方向」を選ぶ。

f:id:psychic_koshien:20200602132948p:plain

研究調査法 幅を揃えて文字列中央揃え

上側が縦書きになるので,ここで尺度のところ2行を選択,幅をそろえます。ついでに「配置」のところで,上下も左右も中央揃えにしておきましょう。

f:id:psychic_koshien:20200602133302p:plain

研究調査法 セル内の余白設定

縦書きにすると,セル内の位置関係が横書きとズレるので,余白を上下左右すべて0mmにします。「レイアウト」→「セルの配置」からです。

f:id:psychic_koshien:20200602133753p:plain

研究調査法 評定尺度の記入

尺度を記入してみます。数字1~5は半角で入力,Tabキーを押すと次のマス目に行きます。5を入力した後にTabキーを押すと……

f:id:psychic_koshien:20200602134034p:plain

研究調査法 Tabキー入力で行を増やせる

新しい行ができます。しかも前の行の書式を引き継ぎます。Tabキーを押し続けて,5行分を作りましょう。ページがまたがってしまいましたが,後で設定しなおしましょう。

f:id:psychic_koshien:20200602135313p:plain

研究調査法 選択肢番号をコピー

選択肢番号を選択して右クリック,コピーします。

f:id:psychic_koshien:20200602135408p:plain

研究調査法 貼り付け「セルの上書き」

貼り付ける際には,「セルの上書き」を選びます。

f:id:psychic_koshien:20200602135836p:plain

研究調査法 項目番号を入れる

項目番号を入れます。番号入力のセル(タテ5マス)を選択し,「表ツール」→「レイアウト」から上下左右の中央揃えにしておきます。

次に,「ホーム」タブ→「段落」→「段落番号」の▼→「新しい番号書式の定義」を選びます。先ほどと同様。半角数字,Arial12ポイントを選ぶのは同じ。先ほどと違うのは,「配置」を「中央揃え」にしておくこと。

f:id:psychic_koshien:20200602140417p:plain

研究調査法 マス目の幅を調節する

項目番号のマス目の幅を調節しておきます。

f:id:psychic_koshien:20200602140743p:plain

研究調査法 質問項目を入力

チームで選択した質問項目を入力します。先ほど余白を0mmにしてしまったので,最初に全角スペースを入れるとよいでしょう。

f:id:psychic_koshien:20200602141420p:plain

研究調査法 回答選択肢の一覧

回答選択肢の一覧を入れておきましょう。行間に余裕がありすぎるので,入力した一覧のセルを選択した後,「ホーム」タブ→「段落」の右下印をクリック,行間は「固定値」,間隔は16ポイントを選びます。

f:id:psychic_koshien:20200602141805p:plain

研究調査法 表全体を選択

表全体を選択します。右側よく見てください。表の外,右側の改行マークも選択しています。これは,いちばん下の行の右側5の隣の表の外改行マークから選択していくと楽にできます。

これから,罫線を設定します。

f:id:psychic_koshien:20200602142054p:plain

研究調査法 罫線の設定

「デザイン」タブ→「飾り枠」の右下印をクリックすると,「線種とページ罫線と網かけの設定」のダイアログボックスが出てきます。

f:id:psychic_koshien:20200602142337p:plain

研究調査法 いったん罫線を消す

いったん,罫線をぜんぶ消しましょう。

f:id:psychic_koshien:20200602142554p:plain

研究調査法 ヨコ罫線だけ引く

黒ですと,目がチカチカしますので,グレイ50%ぐらいにして,点線を選びます。ヨコ罫線だけを引きます。いちばん上の行の罫線は引かないのがコツ。

f:id:psychic_koshien:20200602154706p:plain

研究調査法 罫線引き直しおわり

「OK」を押すと,こんな感じになります。引いた罫線以外にも,点線が見えますが,印刷はされません。

f:id:psychic_koshien:20200602154958p:plain

研究調査法 行間を調整して1ページに入れる

チームの質問項目を1ページ目の中に入れるため,他のところの行間を調整していきましょう。最初の依頼文書のところ,表全体を選択します。先ほどと同様に,「ホーム」タブから段落設定を行います。行間を「固定値」16ポイントにします。

f:id:psychic_koshien:20200602155304p:plain

研究調査法 質問教示文も行間調整します

教示文も行間を狭くしましょうか。同様に,選択して,段落設定してください。

f:id:psychic_koshien:20200602155619p:plain

研究調査法 次ページ以降の教示

次のページに進む教示を入れます。

f:id:psychic_koshien:20200602155850p:plain

研究調査法 ページ番号挿入

ページ番号を入れます。「挿入」タブ→「ページ番号」▼印→「ページの上部」の右側に入れておきましょう。

f:id:psychic_koshien:20200602160027p:plain

研究調査法 1ページ目完成!

というわけで,1ページ目完成!(チームの質問項目が出そろってません……)

 

とりあえず ひとくぎりです。

  

<教科書>

小塩真司・西口利文(編)  (2007).  質問紙調査の手順(心理学基礎演習Vol.2) ナカニシヤ出版

 

心理学研究調査法 第6回 (4)へ

 

心理学研究調査法 第6回 (1)へもどる

心理学研究調査法 第6回 (2)へもどる

 

心理学研究調査法 第1-2回(1)へもどる

心理学研究調査法 第3回 (1)へもどる

心理学研究調査法 第4回 (1)へもどる

心理学研究調査法 第5回 (1)へもどる

心理学研究調査法 第6回 (2)

では,質問紙作成のつづき。

2.フェイスシートの作成

f:id:psychic_koshien:20200601204141p:plain

研究調査法 調査タイトル入れましょう

フェイスシートを作成します。まずは調査タイトル。1行目の文字のところを1回クリック,カーソルが1行目にあることを確認して,「ホーム」タブ→「段落」→「中央揃え」で,1行目の文字列が真ん中に行きます。

f:id:psychic_koshien:20200601204519p:plain

研究調査法 調査タイトルは「大学生の意識調査」

調査タイトルは「大学生の意識調査」にしましょう。授業の一環で調査を行うため,ここでは具体的な内容には踏み込まないことにします。(もちろん問題もあるのですが……これは実際にみなさんが足を使って実際に調査してもらうため,その際に調査内容を口頭で説明してくださる,という前提にもとづいております。)

Microsoft Wordでは,エンターキーを空押しして,改行マークをあらかじめたくさん入力しておくのが編集のコツです。(書式の同じ行が並びます。)

f:id:psychic_koshien:20200601205059p:plain

研究調査法 行を選択

ご覧のように行を選択します。これ,指定行を3回左クリック(トリプルクリック)すると行が指定されますよ!上手に連打してみて。

f:id:psychic_koshien:20200601211241p:plain

研究調査法 18ポイント

18ポイントに設定しましょう。

f:id:psychic_koshien:20200601211933p:plain

研究調査法 次の行に表1行入れる

次の行を選択(トリプルクリック),「挿入」タブ→「表」の▼→「表の挿入」を行います。

f:id:psychic_koshien:20200601212533p:plain

研究調査法 表の挿入できた

この表の中に,下記の文章を打ち込んでください。表の中でも改行できます。

 この調査は,心理学研究調査法の授業の一環として行っているものです。
 大学生の現状を調査することが目的です。あまり深く考えずに,以降の質問のすべてに回答し,調査に協力してくださると幸いです。
 回答はコンピュータ上で分析します。データは,回答者の全体傾向を把握するために用いますので,個人を特定することはありません。回答したことの秘密は厳守します。また,データは入力後に責任をもって処分します。
 ご協力よろしくお願い申し上げます。
甲子園大学心理学部
指導教員 金敷大之

f:id:psychic_koshien:20200601213202p:plain

研究調査法 打ち込み完了

メール打ちではなくて,文章打ちで,1字全角スペース下げ,最後の調査依頼者は右揃えします。

f:id:psychic_koshien:20200601213430p:plain

研究調査法 次の入力

フェイスシート記入の依頼ですね。次の文を打ち込んでください。全角1字下げ。

 下記の性別・年齢の記入をお願いいたします。
 この記入をもって,調査への協力をお認めいただいたことになります。

f:id:psychic_koshien:20200601213744p:plain

研究調査法 性別・年齢記入欄を作る(1)

次に,1字下げずに,次の文を打ち込んでください。

性別を教えてください。(いずれかに○をつけてください)
年齢を教えてください。(空白内に記入してください)

f:id:psychic_koshien:20200601214014p:plain

研究調査法 2行選択する

次に,2行選択します。性別……の行をトリプルクリックして行選択,その後,Shiftキーを押しながら,↓カーソルを押すと,2行選択できます。(ドラッグしてもできますが,間違えて文自体が動いてしまったりして,イライラするので,Shift+カーソルキー押しでボクはやってます。)

f:id:psychic_koshien:20200601214407p:plain

研究調査法 段落番号を設定

「ホーム」タブ→「段落」→「段落番号」の▼から「新しい番号書式の設定」を選択しましょう。

f:id:psychic_koshien:20200601214703p:plain

研究調査法 番号フォントの設定

番号の種類は「半角数字」,番号書式は数字の後ろに「.」半角ピリオドを入力,フォントはArial12ポイントにします。

f:id:psychic_koshien:20200601214955p:plain

研究調査法 番号入りの行に改行を入れると

ご覧のように番号が入りますが,番号のある行のところに改行を入れると,番号が生きたままになります。つまり,前の行の設定を受け継いでしまうのですね。だから,カラのエンターキーを入力して,改行マークを入れておくのです。※番号3に何も入力されていなければ,もう一度改行を入れると,番号は消えます。

f:id:psychic_koshien:20200601215433p:plain

研究調査法 回答欄作成

次の空き行に,行を中央揃えして,回答欄を作成しましょう。後で切り取って動かします。

f:id:psychic_koshien:20200601215619p:plain

研究調査法 2行選択

2行選択して,その後「切り取り」を選びます。

f:id:psychic_koshien:20200601215813p:plain

研究調査法 貼り付けのオプション

番号「2.」と「年齢」との間にカーソルをあわせ,右クリックで貼り付けるのですが,オプションは「リストを結合しない」です。

f:id:psychic_koshien:20200601220049p:plain

研究調査法 貼り付け成功

うまくできましたね。

 

とりあえず ひとくぎりしましょう。

 

<教科書>

小塩真司・西口利文(編)  (2007).  質問紙調査の手順(心理学基礎演習Vol.2) ナカニシヤ出版

 

心理学研究調査法 第6回 (3)へ

心理学研究調査法 第6回 (4)へ

 

心理学研究調査法 第6回 (1)へもどる

 

心理学研究調査法 第1-2回(1)へもどる

心理学研究調査法 第3回 (1)へもどる

心理学研究調査法 第4回 (1)へもどる

心理学研究調査法 第5回 (1)へもどる